調査中依頼者に見る、男女の行動の違い ~男性編~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

tantei-tochigi-m-09

調査中依頼者に見る、男女の行動の違い ~男性編~

近年、スマホの発達は目覚ましいものがございます。

デジカメをしのぐ高画質カメラ、4K動画撮影、そしてGPS機能と、あの小さな個体に探偵に必要な機能がたくさん備わっております。

今後、ますます機能が発達し、プロの探偵も実際にスマホを使って調査する事も、これから増えて行く事でしょう。

さて、当探偵事務所が浮気調査の依頼を受けた際、その調査中に依頼者の取る行動が、男性と女性とで大きく違ってくる事をご存知でしょうか?

今回は、男性の依頼者の方の行動について、普段感じている事をお話したいと思います。

男性依頼者の場合、以前ですと大いにして、調査中にご自分で動きたがる方がおりました。

調査方法をあれこれ質問されては、それをご自分でも実行したがる傾向にありましたが、近年はその様な男性は少なくなりました。

近年の男性の依頼者の場合、とにかく早く決着をつけたいと考える方が多いのです。まだ調査中で、途中報告の時点で終了するケースも少なくありません。悪い言い方かもしれませんが、いわゆる「せっかちな方」が多くいらっしゃいます。

とちぎ探偵事務所では、ご希望があれば途中報告を積極的に行っております。例えば、奥さんの浮気調査で、途中報告を旦那さんへ「クロ」の報告をしたとしましょう。

電話でです。

それを聞いた旦那さんは、黙っておられずに顔に出てしまい、奥さんが不倫から帰宅後に問い詰めてしまい、

「あ、探偵さん、うちの妻が不倫を認めたので調査を終わりにして下さい。」

なんて事も少なくありません。

また、2、3日我慢しても、晩酌や飲み会など、お酒を飲まれた時に勢いがついてしまい、全てを吐き出して問い詰めてしまう事も。

そして浮気相手の事を聞き出し、即行動に移す。

例えば、相手男性に電話したり、乗り込んで行ったり。また、離婚するのか?子供はどうするか?など突っ込んだ話を短期間で、それも2~3日間で奥さんに結論を迫ったりと。

お気持ちは分かります。

我々とすれば、それは仕方のない事ではあります。

もちろん、証拠としてジャッチが難しい場合や、不十分な場合、現状で行動に移す際のリスクなど、精一杯のアドバイスとご説明をさせていただきますが、聞いて頂けない場合もしばしば。

そう、ご本人の意思が最優先ですから。

しかし、少しだけ助言をさせてもらうと、この行動は大変リスクがあり、とても危険なのです。せっかくの証拠も台無しになるなんてこともございます。

不貞の証拠として大切な要素の一つに、不貞の回数がございます。

後々、調停や裁判となった場合、不貞の証拠は二回以上が基本です。それを一回の不貞の証拠で相手に対し、強引に不貞の継続性を認めさせるのは大変で、相手が反論した場合はそれを証明するのが困難となります。

分かりやすく言えば、

「不倫は今回が初めてで一回だけ、魔が差した。」

などと、本当は長い間不倫をしていても、奥さんがトボけてしうケースもございます。

また、不貞行為を行っていたであろう場所が、アパートや一戸建てのようなラブホテル以外の場所である場合は、あらゆる言い訳がたってしまうため特に注意が必要です。

(参考過去記事⇒⇒不貞の証拠アパートとラブホテルの違い

そして、相手男性へ不倫を認めさせる事も、強引なやり方が多く、相手男性も焦りますから、その場は不倫を認めても、後になって発言が変わってしまったり、奥さんと口裏を合わせたり。

ネットであれこれ調べ出し、周りの人間の入れ知恵もあるでしょう。とにかくいろいろと対策を取り始めてしまいます。

また、「妻が浮気を認めた証言をICレコーダーに録音したので大丈夫です!」 とか「念書を書かせました!」と、自信満々でおっしゃっる方もおりますが、後になり公の場で  「あの時は脅されて無理やり言わされた、書かされた、不貞はしておりません。」  と奥さんに反論され、証拠も不十分であるために、せっかくの費用を出して探偵へ依頼したのに、感情のまま行動し、散々な結末になってしまった・・・なんて事例も実際に見てきました。

 

調停や裁判、離婚になるのか修復するのか、相手への慰謝料請求はするのか?しないのか?そして何よりも相手の出方はどうなのか?は、この時点では分かりません。

ご本人も相手方もその時にならないと、わからないのです。

「早く決着したい! 早くこの気持ちから解放されたい!」  といったお気持ちは痛いほど分かります。

しかし急いで話を進めても、感情にまかせて行動しても、何も良い事はありません。ましてや離婚や子供の親権までの話しともなると、そんなに短期間では、お互い結論は出ないものです。

 

気持ちをグッとこらえて報告書を待って頂きたい。そして、こちら側の考えと、万全の対策、証拠が整ってから行動に移す。

 

そう思う今日この頃でございます。

 

 

 

ホームへ戻る→
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る