A.面会交流と養育費はまったくの別物です。「面会交流させないから養育費も払わない」ということもできません。
養育費はお子さんの生活にとって大切なものなのですが、離れて暮らしている親と会うことができる面会交流もまた、お子さんにとって大切な機会です。
それなのに養育費の支払いが滞っているからといって、お子さんと会いたがっているのに会わせないというのは、お子さんにとっては二重の苦しみとなってしまいます。
「親なんだから、養育費くらい、しっかり払うのが当然」
そうお思いになるかもしれません。
もちろん、支払う能力があるのに支払わないというのは、いいことではありません。
でも、もしかしたら何らかの事情があって支払うことができないのかもしれません。
強制執行も可能ですが、うまくいくケースは正直少ないのが現状です。
それよりも、まずは相手に支払えない事情を聞いてみてください。
離婚、別居をしていても、夫婦関係を良好に保ちましょう…とまでは言いませんが、子供のことについてだけは、お互いに話せる環境、冷静に話せる環境を構築することが、実は養育費を長く受け取れる最大のコツなのです。
「養育費の支払いが滞っているため面会交流させない」となった場合、お互い感情的になり、何もいいことはありません。
絶対にしてはいけないのは、養育費の支払いが滞っていることについて夫(妻)の悪口をお子さんに言ったり、お子さんに夫(妻)に養育費のことを聞かせること。
養育費を払うようにお子さんに内容を指示して手紙を書かせたり、こう言いなさいと指示して相手に電話させたり、ましてや、お子さんに「お金くれないからもう会えない」と直接言わせたりなどは親として最もしてはいけないことです。
親との間で板挟みになり、お子さんに大きなストレスがかかってしまいます。
その様な感情的な行動をとってしまい、大人になった時に良好な親子関係が築けなくなってしまった親子が多くいらっしゃいます。
ホームへ戻る→