A.「継続的な不貞行為」を証明するために、通常証拠は2回以上必要とされています。
不貞行為には、「出来心の1回」なのか、「継続的な不貞行為」なのかによって違ってきます。
もちろん1回の証拠では裁判などで却下されてしまうのかと言えば、そうではありません。調停や裁判では不貞行為に至った理由や、夫婦の背景、不貞をした側の離婚の意思、今後の婚姻生活が継続可能か否かなど、様々な角度から判断しますので、その限りではありません。
しかし、もしあなたが証拠を押さえる側の人で、間違いなく確実に進めて行きたい、相手側がどう出てくるのか分からないので不安である、とお考えならば2回は必要でしょう。
そして、不貞の証拠として最も高い証拠能力をもつのは不貞相手と一緒に写っているラブホテルの出入りの写真、映像となります。もちろん日付や時間などが入ったものが一番です。
「ラブホテル」というのは一般的に、「SEXをする施設」として広く認知されております。最近のラブホテルの多くが、カラオケやゲーム機などを備えつけてありますが、カラオケやゲームをしていた、日焼けマシーンがあるから入った、急に具合が悪くなり休んでいた、誰にも聞かれたくない重要な話をしていた、などという理由は裁判や調停では一切通用しません。なのでラブホテルにて不貞行為を行っているのであれば、その出入りの映像があればいいのです。
では、不貞行為を行っている場所が、アパートやマンションなどの集合住宅、もしくは一戸建てなどはどうでしょうか?
この時、皆さんが疑問に思われるのが「何時間滞在したら不貞の証拠になりますか?」という所です。そしてこのケースは栃木県では非常に多いのです。
この場合は、一般的に密室で男女が一晩を明かしている、滞在している時間には2人きりであり、他の人間の出入りはない(子供がいた場合は、寝てしまえば不貞が出来ますので別です)、定期的に通っている、入室の前後にキスや抱擁などの親密度はどうか、合鍵などを持っているかどうか?等の複数の証拠(当事務所ではこれをオプションと呼んでいます)を合わせ技にして、不貞行為が行われているであろうことを証明していきます。
したがって、先ほどの「ラブホテルの出入り」とは違い、我々探偵の調査時間に当然差が出てきます。単純に言いますと、ラブホテルにてたくさん不貞行為をしている方と、アパートに月に数回、2~3時間しか行かない方では圧倒的にラブホテルの方が探偵の調査料金が安いということになります。(当事務所の場合ですが)
つまりアパートなどの場合は、いろいろな言い訳がたってしまうため、不貞行為を証明するのがそれだけ難しいということです。
当事務所はこのケースの場合、不貞行為の証拠として認められるのは、大まかにですが「夜から朝までで6時間~8時間の滞在を2本は欲しいところですね」とご説明しております。
仮に、日中のアパートでの滞在が2~3時間で、その出入りを1回撮影しても、不貞行為の証拠として立証するのは難しいでしょう。その場合は定期的に通っていると判断される回数と、キスや合鍵などのオプションを抱き合わせて不貞の立証へ持って行きます。
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