A. 最近はGPS機器の発達により、個人の方でも手軽にGPSをレンタルしてパートナーの車に取付けたり、スマホを車内に忍ばせたりといった方が増えております。
そんな方々よりご質問を頂く中に、「ラブホテルに停まっているGPSの画像を保存してあるのですが、不貞の証拠になりませんか?」といったものが多くございます。
結論から申し上げて、残念ながら「GPSの位置情報は、不貞の証拠には一切なりません」
では、なぜ証拠にならないのか?いくつか理由を上げてみましょう。
・情報を偽造できてしまう。
・そのGPSがパートナーの車両についているかが証明できない。
・その日、その時間、にパートナーが車に乗っていたのかが証明できない。
・仮にパートナーが乗っていても、浮気相手が一緒だったか証明ができない。
・GPSはあくまで機械であり、故障や誤作動、位置の誤差などもある。
この他にもあるでしょうが、すぐ思いつくだけでもこれだけ上げられます。
GPS情報を偽造しようと思えばいくらでも可能です。GPSを持って自分でラブホテルへ行けば画像を残すことができます。また、いつもパートナーが乗っている車にGPSを取付けた状況を写真に残しておいたとしても、パートナーが「その日は友人に車を貸していた、自分は乗っていない」と主張されると、それを証明することは出来ません。
仮にラブホテルへ行っていたことを認めても、「一人で行っていた」との言い訳が返ってきます。また、【iPhoneを探す】であれば、「このiPhoneは本人しか持っていない!」とおっしゃる方もいるでしょうが、「確かに近くにはいたがホテルなんか行っていない、GPSの誤差である」とか「その時はちょうどiPhoneを盗まれていた、落とした、紛失届を出そうと思っていた」などの言い訳もできます。
以上のように、どれをとっても言い訳、言い逃れの道があることがお分かりいただけると思います。
証拠を撮るなら言い逃れができない証拠を持つことが大切で、やはりそれは、本人が写っている写真や動画となるわけです。(過去記事⇒不貞の証拠について)
GPSはとても便利なツールであることは間違いないのですが、あくまでも「道具の一つ」に過ぎません。われわれ探偵も、GPS機材は浮気調査の道具であり、メインは撮影にあります。ですので、位置情報を保存できたからとパートナーを強気で問い詰めてしまい、あとになって後悔しないよう、注意が必要なのです。
証拠は万全のものを用意し、対策やシュミレーションを十分行ってから、相手と向き合うことが大切となってきます。
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