調査中依頼者に見る、男女の行動の違い ~男性編~
近年、スマホの発達は目覚ましいものがございます。
デジカメをしのぐ高画質カメラ、4K動画撮影、そしてGPS機能と、あの小さな個体に探偵に必要な機能がたくさん備わっております。
今後、ますます機能が発達し、プロの探偵も実際にスマホを使って調査する事も、これから増えて行く事でしょう。
さて、当探偵事務所が浮気調査の依頼を受けた際、その調査中に依頼者の取る行動が、男性と女性とで大きく違ってくる事をご存知でしょうか?
今回は、男性の依頼者の方の行動について、普段感じている事をお話したいと思います。
男性依頼者の場合、以前ですと大いにして、調査中にご自分で動きたがる方がおりました。
調査方法をあれこれ質問されては、それをご自分でも実行したがる傾向にありましたが、近年はその様な男性は少なくなりました。
近年の男性の依頼者の場合、とにかく早く決着をつけたいと考える方が多いのです。まだ調査中で、途中報告の時点で終了するケースも少なくありません。悪い言い方かもしれませんが、いわゆる「せっかちな方」が多くいらっしゃいます。
とちぎ探偵事務所では、ご希望があれば途中報告を積極的に行っております。例えば、奥さんの浮気調査で、途中報告を旦那さんへ「クロ」の報告をしたとしましょう。
電話でです。
それを聞いた旦那さんは、黙っておられずに顔に出てしまい、奥さんが不倫から帰宅後に問い詰めてしまい、
「あ、探偵さん、うちの妻が不倫を認めたので調査を終わりにして下さい。」
なんて事も少なくありません。
また、2、3日我慢しても、晩酌や飲み会など、お酒を飲まれた時に勢いがついてしまい、全てを吐き出して問い詰めてしまう事も。
そして浮気相手の事を聞き出し、即行動に移す。
例えば、相手男性に電話したり、乗り込んで行ったり。また、離婚するのか?子供はどうするか?など突っ込んだ話を短期間で、それも2~3日間で奥さんに結論を迫ったりと。
お気持ちは分かります。
我々とすれば、それは仕方のない事ではあります。
もちろん、証拠としてジャッチが難しい場合や、不十分な場合、現状で行動に移す際のリスクなど、精一杯のアドバイスとご説明をさせていただきますが、聞いて頂けない場合もしばしば。
そう、ご本人の意思が最優先ですから。
しかし、少しだけ助言をさせてもらうと、この行動は大変リスクがあり、とても危険なのです。せっかくの証拠も台無しになるなんてこともございます。
不貞の証拠として大切な要素の一つに、不貞の回数がございます。
後々、調停や裁判となった場合、不貞の証拠は二回以上が基本です。それを一回の不貞の証拠で相手に対し、強引に不貞の継続性を認めさせるのは大変で、相手が反論した場合はそれを証明するのが困難となります。
分かりやすく言えば、
「不倫は今回が初めてで一回だけ、魔が差した。」
などと、本当は長い間不倫をしていても、奥さんがトボけてしうケースもございます。
また、不貞行為を行っていたであろう場所が、アパートや一戸建てのようなラブホテル以外の場所である場合は、あらゆる言い訳がたってしまうため特に注意が必要です。
(参考過去記事⇒⇒不貞の証拠アパートとラブホテルの違い)
そして、相手男性へ不倫を認めさせる事も、強引なやり方が多く、相手男性も焦りますから、その場は不倫を認めても、後になって発言が変わってしまったり、奥さんと口裏を合わせたり。
ネットであれこれ調べ出し、周りの人間の入れ知恵もあるでしょう。とにかくいろいろと対策を取り始めてしまいます。
また、「妻が浮気を認めた証言をICレコーダーに録音したので大丈夫です!」 とか「念書を書かせました!」と、自信満々でおっしゃっる方もおりますが、後になり公の場で 「あの時は脅されて無理やり言わされた、書かされた、不貞はしておりません。」 と奥さんに反論され、証拠も不十分であるために、せっかくの費用を出して探偵へ依頼したのに、感情のまま行動し、散々な結末になってしまった・・・なんて事例も実際に見てきました。
調停や裁判、離婚になるのか修復するのか、相手への慰謝料請求はするのか?しないのか?そして何よりも相手の出方はどうなのか?は、この時点では分かりません。
ご本人も相手方もその時にならないと、わからないのです。
「早く決着したい! 早くこの気持ちから解放されたい!」 といったお気持ちは痛いほど分かります。
しかし急いで話を進めても、感情にまかせて行動しても、何も良い事はありません。ましてや離婚や子供の親権までの話しともなると、そんなに短期間では、お互い結論は出ないものです。
気持ちをグッとこらえて報告書を待って頂きたい。そして、こちら側の考えと、万全の対策、証拠が整ってから行動に移す。
そう思う今日この頃でございます。
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