離婚する前に準備すべきことを教えて下さい。

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探偵-栃木-170313

離婚することが決まると、親権についてや、養育費、財産分与についてなど考えなくてはならないことがたくさんあります。今回は中でもお金にまつわることを中心に離婚準備について解説していきたいと思います。

 

資金を把握する

離婚する前に今後どの程度お金が必要になってくるか計算し、見積もりを立てると良いでしょう。見積もりを立てないと離婚後に「生活費が足りない、どうしよう…」なんてことにもなりかねます。

見積もりを立てる際は離婚時に必要なお金と離婚後にかかるお金に分けて考えると良いでしょう。離婚がスムーズにいかなかった時には、弁護士に離婚調停を依頼するための費用が必要になってきます。

離婚後には、生活費や教育費、賃貸物件を借りる場合は家賃や敷金・礼金などの経費が必要になってきます。離婚直後はお金の出入りが激しいので事前に把握するようにしましょう。

 

養育費などの取り決めについて

夫婦の間にお子さんがいらっしゃった場合は養育費について考える必要があります。女性一人の稼ぎだけではどうしても生活が苦しくなってしまいます。子供が伸び伸びと成長していくためにもお金は必要です。養育費を決める際は、どの程度の金額にするかといったこと以外にも、支払い頻度やどの通帳に入れてもらうのかといった支払い方法についても決めることになります。

現在、母子家庭の養育費受給率は20%ほどしかありません。取り決めた養育費を確実に貰えるように準備するのは、自分のためではなく子供たちのためです。いくら「自分は毎日納豆とふりかけで我慢する!」といっても、子供たちはそうはいきません。

離婚協議書の作成の内容や、公正証書の取り交わしなどに必要な条件や進め方、かかるお金はどのくらい必要なのかあらかじめ把握しておきましょう。(過去記事 ⇒  公正証書について    または⇒ 離婚協議書作成のススメ

 

慰謝料について

離婚の原因がパートナーの不倫やDVの場合は相手から慰謝料を請求することができます。しかし離婚すれば必ず慰謝料がもらえるという訳ではありません。慰謝料の有無や金額については「精神的苦痛」を客観的に証明する証拠に大きく影響されます。不倫の場合は不貞行為が行われていたという証拠が必要ですが個人で証拠を揃えるのは至難の技です。調査に関しては探偵事務所への依頼を検討しましょう。

 

婚姻費用について

婚姻費用、いわゆる婚費(こんぴ)については、夫婦として籍が入っている以上、別居してようが、調停、裁判中であっても請求すれば基本的には必ず貰うこと(支払うこと)となります。なので、あなたがもし専業主婦であったり、パートやアルバイト程度の勤務で収入が少ない状態であり、パートナーから扶養されている立場であれば貰う事ができます。

しかしあまりアテにしてしまうのも考えものです。婚費請求は相手が払いたくないとゴネてしまっても、婚費請求調停を起こせば基本的に通ります。しかし、決定までの間の数か月、(ゴネ具合ですが長い方だと1年近く)その間の生活費を確保しておく必要があるのです。

婚費は決定すればさかのぼって請求できますので、決定後まとめてもらうことができますが、それでもその間の生活はできるくらいの蓄えが必要となってくるのです。

 

離婚準備資金

慰謝料や養育費は必ずもらえるとは限りません。離婚する決意が固まったとしてもお金がないと身動きが取れないこともあります。いざという時に備えてへそくりを自分だけの通帳に貯めておくのも良いでしょう。またクレジットカードについては離婚した後ですと審査が通らない可能性があります。専業主婦の方は離婚する前に作っておくのも一つの方法です。

また、大切なことですが、どうしてもお金が必要になってしまった緊急時に、お金を貸してくれる両親や身内、自分を信用してくれている知人、友人など、情報がもれない程度に打診しておくのも、状況により必要となります。その時になって一から事情を話すよりも、前もって話をしておけば人は頼られていると思うものです。

 

お金の準備以外にもするべきことはございます。どのようなことがあるのか確認していきましょう。

 

住居を確保しよう

離婚すると今まで住んでいた家を出て行かなくてはならないこともあるでしょう。そうなると住まいの確保は最優先事項となってきます。実家に戻れる場合は良いですが、そうでない場合は新しい住居を見つける必要があります。離婚するまでの時間は人によってそれぞれ異なりますが、できるだけ早い内に確保するようにして下さい。ウィークリーマンションなど短期間契約でも良いですし、最悪の場合は友人の家に泊まらせてもらいましょう。いざという時に行き先があるだけでも安心感は随分違ってきます。

また、大切なことですが、特に女性の場合はアパートの契約ができないといった事態になることも多くございます。収入により 「審査が通らない」 なんてことはしょっちゅうです。 「なぜご結婚されているのに部屋を借りるのですか?」 と不動産業者は必ず聞いてきます。賃貸業者の立場から事情は聞かなくてはならないのです。

前項と重複しますが、お金を借りられる人とアパートなどを契約する際の 保証人になってくれる人 をそれぞれ2人くらいは目星を付けておきましょう。

 

就職先を確保しよう

離婚する前は専業主婦だった方は就職先を確保する必要があります。仕事をすることは生活に必要なお金を稼ぐ目的ももちろんございますが、それ以外に精神的安定にもつながります。離婚直後はこれからどうやって生活していくのか不安になっている方も多いでしょう。仕事をすることでその不安を和らげることができますし、仕事に慣れてくるとやりがいや、達成感を感じられるようにもなります。

また仕事通じて新たな人との繋がりも作ることができるので、就職先は確保するようにしましょう。現在は主婦を対象にした派遣サービスなども普及しておりますので様々なサービスを活用して情報を集めると良いでしょう。そして、離婚までにある程度時間がある方は、就職に有利な資格や免許を取得する勉強を始めてみてはいかがでしょう。

 

友人と連絡をとる

初めて離婚を経験される方は今後の生活について漠然と不安に感じたり、何をどうしたらいいかわからないといった方が多いかと思います。一人でいると余計に考え込んでしまってどんどんネガティヴになってしまいます。体調を崩されてしまいますと離婚後の生活を乗り切ることも困難になるので、少しでも精神的負担を減らすために信頼のおける友人と連絡をとるようにしましょう。自分の話を聞いてくれるだけでも楽になりますよ。知人に離婚経験者がおられる場合はアドバイスを頂くのも良いでしょう。

 

教育環境を準備しよう

お子さんがまだ小さい場合は保育園に預ける必要があるでしょう。しかし近年世間でも話題になっている通り、入園を希望するお子さんよりも受け入れ可能人数が少ないため、入園を断られるケースがございます。もちろん母子家庭の場合は一般的なご家庭よりも入園しやすくなっておりますが、待機児童が多い地域ですと断られる可能性もございます。

保育園などの施設が多い地域に住むようにしたり、身内の方に協力してもらえるようお願いしておきましょう。また子育てのしやすさで住まいを探す場合は近くに病院や商業施設などがあるかといった利便性や、安全性についても考慮すると良いでしょう。

 

まとめ

お金がすべてではありませんが、生活していくにはお金が必要になってきます。資金的に苦しいとお子さんの成長にも影響します。こんな時には人に頼ってもいいのではないでしょうか。

新たな生活を前向きにスタートさせるためにも、離婚前の準備をしっかりと行っておきましょう。

 

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